小児の咳・ぜんそくについて
かかりつけの小児科や耳鼻科でお薬をもらっているのに、なかなか咳が止まらない。
お薬があっていないのかな?ひょっとしてぜんそくかも?このような心配をされている親御さんは実に多くいらっしゃいます。
お子さんの「咳」に少しでも不安を感じる、なんとなく気になっている方もぜひこのページを参考に適切な咳の治療に繋げましょう。
1・小児の咳の特徴
子どもは大人に比べると“咳”をしやすい傾向にあります。放っておけば治るだろうと“たかが咳”と捉えてはいませんか?ところが咳はその原因を知らなければ、より悪化することもあり、場合によってはぜんそくを誘発させてしまうこともあるのです。
“たかが咳”ですが“されど咳”であることを忘れないようにしましょう。
小児が比較的咳が多い主な理由としては、免疫力がまだ弱いためにかぜやウィルス性の感染症にかかりやすいからです。
特に保育園や幼稚園、小学校など集団生活においては感染しやすい状況にあります。
感染症やいわゆるかぜでの咳は発熱や鼻水などの他の症状を伴っている場合が多いです。
また、子どもは大人に比べて気道が狭く、肺や呼吸器なども未発達であるため、ホコリや花粉など環境の影響を受けやすく敏感に反応し咳が出やすくなります。
通常咳は数日から1週間程度続きますが、原因と考えられるかぜや感染症が治った後も咳だけが続く場合は注意が必要です。また、夜間や明け方に咳が酷くなる、咳をする時にヒューヒュー、ゼイゼイといった喘鳴(ぜんめい)がある場合は小児ぜんそくの疑いも考えられます。その他子どもの咳の原因としてアレルギー性鼻炎、百日咳、胃食道逆流(GERD)などがあります。
いずれの原因にしても、咳が長引く、食欲がない、苦しそうである、熱が続く、など咳に伴い気になる症状がある場合はすぐに呼吸器専門医、アレルギー専門医、総合内科専門医のいるクリニックで受診することをおすすめします。
2・小児ぜんそくとは
ぜんそくは昨今、大人になってから発症する人も増加していますが、やはり小児が罹る割合が多くぜんそく患者さんの約46.5%、半数近くが0歳から14歳以下の患者さんとなっています。
小児ぜんそくの咳の特徴は夜間から明け方にかけて咳が酷くなる、ヒューヒュー、ゼイゼイという喘鳴がある、運動後に咳き込む、タバコや花火などの煙に近寄ると咳が止まらない、などの症状があります。
また、遺伝的要因もあるため、問診や診察ではお子さん本人のアレルギーだけでなく、家族のぜんそくやアレルギーの有無、ペットと同居しているか、喫煙者がいるか、運動の頻度など生活環境の確認などをしていきます。
小児ぜんそくは気道が慢性的に炎症を起こして、刺激に対して過敏に反応してしまうため、刺激物やアレルゲンと考えられるものを遠ざけることが大切です。
小児ぜんそくの検査はアレルギー検査でアレルゲンを特定することに始まり、肺や胸部に異常がないかを調べる胸部レントゲン検査、呼吸機能検査・気道可逆性テスト、呼気NO検査、気道過敏性テストなどの検査を行い気道の炎症の有無、程度を確認します。これらの複数の検査からぜんそくの診断がされ、程度に合わせた治療を開始することになります。
当院の検査についてはこちらもご覧ください
3・小児の咳・ぜんそくの治療法
一般的なかぜや感染症に罹った時の咳には咳中枢を抑えるタイプのお薬やたんが絡んでいる時は去痰薬などのお薬で咳を鎮めます。また、部屋をしっかりと加湿して乾燥させない、水などで水分補給をしっかりとする、喉を温めるなどの対策で咳を緩和させることもできます。
小児ぜんそくの治療には気道の炎症をコントロールするための吸入ステロイド薬、気管支拡張薬などの使用と供にアレルゲンの除去、生活環境の改善を行っていきます。小児ぜんそくの治療の目的は発作を起こさないことです。
成長とともに体力や身体の器官が発達し、十分な睡眠や栄養の摂取により発作が起こりにくくなることもあります。
一度ぜんそくと診断され、治療を開始したお子さんでも、その後のコントロールがきちんとされていれば、他のお子さんと同じようにスポーツでも旅行でも問題なく取り組むことができます。
小児ぜんそくと診断されたからといってネガティブに捉えることはありません。大切なことは専門医の指導のもと、正しい治療をしてぜんそくを上手にコントロールしていくことです。
4・呼吸器・アレルギー専門医をおすすめする理由
いつものかかりつけのお医者さんや耳鼻科医さんで受診しても咳が長く続く場合や、アレルギーが心配、両親がぜんそくになったことがあるなど、気になることがあれば呼吸器専門医、アレルギー専門医のいるクリニックでの受診をしてください。
お子さんの咳がなぜ起こっているのかを知ることはとても重要です。
服用しているお薬が合ってない場合や、もしもその咳が小児ぜんそくによるものだとしたら、一日も早く適した治療をする必要があります。
特に小児ぜんそくの疑いがある場合の診断は、呼吸器専門医のもと、より精密な検査をする必要があります。
ぜんそくのように気道に炎症が起こっている場合は外からの判断はできません。
小児ぜんそくの治療は根気よく続けることが必要です。
気道の炎症がどの程度なのか、ぜんそくのコントロールができているか、また何に対してのアレルギーが起こっているのかなど、的確に診断し治療を開始するためにも呼吸器専門医・アレルギー専門医のいる病院やクリニックでの受診をおすすめします。
当院では呼吸器専門医・アレルギー専門医・総合内科専門医が在籍しております。お子さんの咳や気になることがあればなんでもご相談ください。





