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隠れぜん息急増中!

ここ最近、隠れぜん息患者さんが増えています。隠れぜん息の症状は日常生活のあらゆる場面で見られます。ところが多くの方は「まさか、ぜん息なわけない」と思っているので、すぐに呼吸器科に受診する方は少なく、その結果かなりぜん息が進んでしまうこともあるのです。急増している「隠れぜん息」について症状から治療法など詳しく解説します。

1・隠れぜん息とは?

ぜん息と聞くと、「子どもの病気」「息苦しい」「咳が止まらない」というイメージが強く、大人の自分がぜん息になるわけないと思っている方が多くいらっしゃいます。ところが近年、大人のぜん息が急増しています。隠れぜん息とは、今まで一度もぜん息と診断されたことがない人、ぜん息の特徴的な症状が出ていない人など、ご自身がぜん息だと思っていない人が検査をした結果、ぜん息だと診断されることを言います。

ぜん息は気管支に炎症が起こり、気道が狭くなることで息苦しさや咳を繰り返します。子どものぜん息は90%以上が何かしらのアレルギーによって起こるアトピー型ぜん息ですが、成人ぜん息はアトピー型だけでなく、風邪、インフルエンザなどの感染症、タバコ、アルコール、痛み止めなどの薬、PM2.5、黄砂、ストレス、過労、肥満などアレルゲンが特定できないあらゆる原因によって引き起こされます。ちょっと風邪をこじらせただけ、長引いているだけ、と放置したり、市販薬で対処すると悪化し日常生活にも支障をきたすほど重症化する場合もあります。大人のぜん息は治りにくい言われるのですが、それは幾つものリスクが重なって重症化してしまう他に、「大したことではない」と自己判断で放置、あるいは検査、治療を徹底して行わないことも原因の一つだと思われます。

2・隠れぜん息の意外な症状

隠れぜん息は息苦しい、咳が出るなどの症状がありますが、何気ない日常生活で見られることがあります。意外と思われる症状をあげてみます。

  • 大笑いをした時に咳が出る
  • 氷やアイスなど冷たいものを飲食した時に咳が出る
  • アルコールを飲んだ後に苦しくなる
  • バーベキューや花火、お線香の煙など副流煙で息苦しい
  • 運動した後に咳が出る
  • 雨の日の前後に息苦しい
  • 冷たい風に当たると咳がでる
  • 胸が痛い

ぜん息は放っておけば自然治癒するというものではありません。これらの症状がよくみられる人や気になる症状がある方は、一度ぜん息の検査をすることをおすすめします。

3・隠れぜん息になりやすい人

隠れぜん息の疑いが大きくなる原因はいくつかあります。幼少期に気管支が悪かった人、家系的に気管支が弱い人、あるいは幼少期にぜん息と診断されたことがある人は特に隠れぜん息の可能性が高くなります。

また、環境の変化も原因となります。職場でのストレス、人間関係の変化がストレス過多となり、ぜん息を発症させることもあります。近年においては花粉や大気汚染、PM2.5、黄砂など自然環境的ストレスも見過ごせません。特に中高年以降発症する方は肥満、喫煙、アルコールの多量摂取などが原因となっていることが多いです。

4・隠れぜん息の検査と治療

ぜん息は放置しても改善することはありません。症状が出ていなくとも、気道の炎症は続いています。それをご自身が確認することはできないため、必ず主治医の診察のもと、治療をしていきます。隠れぜん息が疑われた場合に有効な検査は「呼気NO検査」です。(呼気NO検査について詳しくはこちらもご覧ください)ぜん息の患者さんは気道に炎症が起こっているため、呼気中にNO(一酸化窒素)が含まれます。この濃度を計測することで炎症があるか、どの程度の炎症なのかを確認できます。また、呼気NO検査は治療の過程でお薬が効いているか、症状の改善具合も確認することできます。

ぜん息の治療は一度薬を飲めば治るというわけではありません。慢性的に炎症している気管支を吸入薬によって落ち着かせ、ぜん息の発作が出ないようにコントロールしていく必要があります。
吸入薬に加え原因と考えられる生活習慣を改善することも大切です。ぜん息は悪化させないようにコントロールしていけば、日常生活も問題なく送ることができます。そのためにも呼吸器科専門医のもと検査をし、ガイドラインに沿った適切なお薬で治療を続けることが重要です。

当クリニックは内科・呼吸器科・アレルギー科の専門医が在籍しております。患者様それぞれの症状に合わせ、適切な専門的検査と治療の提案をいたします。少しでも気になる症状がある方はご相談ください。

 

長引く咳、たん、息切れ、アレルギーなどの、ご心配の場合には、呼吸器専門医・アレルギー専門医・総合内科専門医が在籍している当院にお気軽ご相談ください。

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