呼吸器内科について
呼吸器内科と聞いて皆さんどのようなイメージを持たれるでしょうか？
咳や気管、肺の病気をみてもらうところ、と思っている人が多いと思います。
また、一般の内科とは何が違うの？呼吸器内科で診てもらう病気は？など、このページでは気になる呼吸器内科について具体的に説明していきます。
目次
１・呼吸器内科とは
呼吸器内科とは、気管支、喉、肺、など呼吸に関わる器官の病気を専門的に診察できる科です。
当院では呼吸器内科専門医による診察を行なっています。
呼吸器専門医の資格を得るには、日本内科学会認定医資格を保有している上で、さらに呼吸器に関する知識や臨床数を踏まえ、認定試験に合格しなければいけません。
呼吸器科専門医は他の科の専門医に比べると圧倒的に人数が少ない現状です。そのため多くのクリニックでは呼吸器関連の病気でも呼吸器専門医が診察しているとは限らないのです。
難しい呼吸器系の疾患の確実な診断と治療のためには呼吸器科専門医の診察が大切といえるでしょう。
呼吸器内科では長引く咳や痰、息切れといった症状から受診される方が多いのですが、ちょっとした風邪から起こる咳でも、その背後に隠れている呼吸器系の病気が見逃されることで症状が長引いたり、根本的な治療に至らないこともあります。
呼吸器専門医のもとで受診すると、一つの症状をみて呼吸器科領域からの検査や診断をすることでより詳しく診てもらうことができるのです。
２・呼吸器内科と内科・総合内科の違い
風邪をひいたらとりあえず内科に行って薬を貰えば大丈夫、という人も実際には多いのではないでしょうか？
確かに、いつも同じ症状で診てもらい、同じお薬で治る人は内科・総合内科でも問題はないでしょう。
しかし、いつもと違うタイプの咳が出たり、数週間も咳が続く、または息苦しさも感じるなどの症状があった場合には呼吸器専門医のいる病院でしっかりと検査をして、適したお薬をもらうことが最適な治療となります。
３・呼吸器科で診察する主な病気と症状
具体的に呼吸器科で診察する主な病気をみてみましょう。
- 気管支喘息
- 咳喘息
- 肺炎
- 気管支炎
- 気管支拡張症
- COPD（慢性閉塞性肺疾患）
- 睡眠時無呼吸症候群（SAS）
- 肺がん
- 間質性肺炎
- びまん性肺疾患
- 禁煙外来
- 非結核性抗酸菌症
- 新型コロナウイルス感染症
などがあります。（主な病気については詳しく解説しておりますのでそれぞれご覧ください）
呼吸器科の病気の症状では主に咳が止まらない、ヒューヒューゼーゼーという咳が出る、痰が多くなる、痰に血が混じる、息苦しい、階段や坂道で息が上がる、胸の痛みなどが挙げられます。
これらの気になる症状が出た場合や、内科受診をしても改善しない方などは呼吸器内科で受診することをおすすめします。
４・呼吸器内科の検査
呼吸器内科で行われる検査はどのようなものがあるのでしょうか
胸部レントゲン
胸部にX線を当てることによって、肺結核や肺炎など肺に炎症が起こっていないか、肺がんがないかを調べます。
また心疾患をみることもできます。
採血
採血は健康診断でも行なっておりますが、炎症が起こっていないか、感染症になっていないか、など多くの情報を得ることができます。
また、喘息などアレルギー関連している場合もありますのでアレルギーの特定など採血によって行います。
当院では血算・炎症反応測定装置を導入しておりますので、血球数、炎症反応、ヘモグロビンA１c値を院内で測定できるため、検査当日に結果をお知らせすることができます。
痰の検査
呼吸器にとって痰の検査はとても重要です。
悪性細胞やアレルギーの細胞、細菌がいないかなどを確認できます。
痰の検査は外部委託にて行なっております。
呼気NO検査
呼気NO検査は、吐いた息の中の一酸化窒素（NO）の濃度を計測します。
呼気の中のNOの濃度で喘息やアレルギーなどで気道炎症を起こしていないか、炎症の程度を調べることができます。（呼気NO検査について詳しくはこちらをご覧ください）
肺機能検査（スパイロメーター）
肺機能検査は息を吸ったり吐いたりして肺に入ってくる空気の量を測定し、酸素を取り込む力や肺の強度を調べることができます。
主に喘息やCOPD（慢性閉塞性肺疾患）を調べるときに使われます。
心電図
心電図は胸痛や動機が症状に見られる場合、胸部レントゲンと共に心疾患の疑いがないか検査します。
胸に電極を着けて心臓の電気的な活動を調べます。
当院ではこれらの検査を呼吸器専門医が組み合わせ、その結果から患者様にとって最適な治療方法をご提案いたします。
５・呼吸器内科の治療
呼吸器内科の治療は主に、咳止め薬、去痰薬、気管支拡張薬、吸入ステロイド薬を処方して症状を改善していきます。
ぞれぞれのお薬は一種類ではありません。
特に吸入薬においては種類が増えてきていますので、患者様にそれぞれに適したお薬を提案していきます。
６・まとめ
呼吸器内科についてご理解いただけたでしょうか？呼吸器内科でも呼吸器専門医による見立ては知識や経験の豊富さからより信頼できるものとなっております。
内科・総合内科でかかりつけ医がいらっしゃる方でも、同じように呼吸器内科のかかりつけ医を見つけることで、より的確な治療ができ、何か重篤な病気が隠れていたときにも早期に対応することができます。
当院では呼吸器専門医による検査、診察を行なっておりますので少しでも気になることがございましたらご相談ください。
長引く咳、たん、息切れ、アレルギーなどの、ご心配の場合には、呼吸器専門医・アレルギー専門医・総合内科専門医が在籍している当院にお気軽ご相談ください。
待ち時間状況、時間帯予約はこちら
（当日の時間帯予約のみになります。直接のご来院も可能ですが、予約優先となります。）
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