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アレルギーの仕組み

アレルギー疾患は国民病と呼ばれるほどメジャーな病気になっています。花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎など何かしらのアレルギーに悩まされている方はとても多いです。

そもそもアレルギーはどうして起こるのでしょうか?アレルギーについて詳しく解説していきます。

目次

1・アレルギーの仕組み
2・アレルギーになる理由
3・アレルギーかな?と思ったら

1・アレルギーの仕組み

人間の体はウィルスやばい菌など外部から病原体が侵入すると、戦うための免疫機能が働きます。免疫には自然免疫と獲得免疫があります。免疫はそれぞれの役割があり、チームのように戦いながら体を守っています。その免疫の防御反応が過剰になってしまう時にアレルギーが起こります。

自然免疫

自然免疫は生まれつき備わっている免疫反応です。外部から侵入してきた病原体を全て排除する働きをします。最初に好中球が真っ先に駆けつけ食べてしまいます。好中球が食べきれなかった分をマクロファージがさらに食べて、病原体の情報をヘルパーT細胞へ伝えます。

獲得免疫

獲得免疫は自然免疫でやっつけられなかった病原体をやっつけます。マクロファージから病原体の情報を伝達されたヘルパーT細胞は、B細胞へ司令を送り、B細胞は抗体を作ります。この抗体が病原体を攻撃し、さらに殺し屋キラー細胞やNK細胞が応戦します。病原体がいなくなったところでサプレッサーT細胞が攻撃終了の合図を出し、戦いが終了します。一度戦った病原体の情報を獲得免疫は記憶するので再び攻撃された時にはいち早くやっつけるようになります。

この一連の流れによって人間の体はあらゆる病原体から身を守っているのです。B細胞から司令を受けて作られた抗体は免疫グロブリンと呼ばれるタンパク質で、Igと略されます。IgはIgG・IgA・IgM・IgD・Igeの5種類があり、そのうちのIgeがアレルギーを引き起こす抗体です。Ige抗体は免疫グロブリンの中で最も少ないのですが、アレルギー体質の人には血液中に多くIge抗体が存在します。Ige抗体は皮膚や粘膜に多く存在するマスト細胞という細胞にアンテナのように無数にくっついています。アレルゲンが再び侵入した時にIge抗体と結合し、マスト細胞が破裂してヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が放出されます。これがくしゃみ、鼻水、目のかゆみなどのアレルギー反応を引き起こします。

2・アレルギーになる理由

環境因子・アレルゲン・アレルギー体質、この3つの要因が重なってアレルギーを引き起こすとされています。その中でも、花粉や大気汚染などの環境因子によってもたらされるアレルギーが増加しています。実際の花粉の飛散量の増加ももちろんですが、昨今ではコロナ禍におけるステイホームで自宅にいる時間が長くなり、室内のハウスダストやペットのふけ、エアコンのカビなどの暴露が多くなったことでアレルギーを発症させる人が増加しました。

食物三大アレルゲンとして鶏卵・牛乳・小麦がありますが、これらは小児時期に圧倒的に多く、成人の食物アレルゲンとして一番多くなるのはカニ・エビなどの甲殻類です。続いて小麦・魚類となっています。アレルギー体質は遺伝的要因によって、なりやすい体質にはなりますが、必ずしもご両親が持っているアレルギーが子どもにも同じように遺伝するということではありません。
アレルギーが発症するかどうかはその人のアレルギーになりやすい体質かどうかもありますが、仕事や生活環境によって特定のアレルゲンに多くさらされたことが原因で発症します。

3・アレルギーかな?と思ったら

花粉の時期に喉がイガイガする、鼻が出る、ある食べ物を食べたら蕁麻疹が出た、などひょっとしたらアレルギーかな?と思った時は、早めにアレルギー専門医のいるクリニックを受診してください。アレルギーはⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型に分類されます。花粉症や食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など主なアレルギーはⅠ型になります。Ⅰ型は別名「即時型」とも言われ、アレルゲンが体内に侵入した直後から数時間以内に症状が現れます。

アレルギーが疑われた場合、かならずご自身が何のアレルギーを持っているかをチェックする必要があります。特定のアレルゲンがわかると、今後の生活において予防することができます。アレルギーは症状が出ないから治った、ということは決してありません。根本的なアレルギーの治療は、発作や症状が出た時の薬、安定しているときの薬、環境改善など専門医と共に対策していくことが重要です。
特にご自身の判断での市販薬の乱用は症状を悪化させることにも繋がりますので十分に注意が必要です。

当クリニックではアレルギー専門医・呼吸器専門医・内科専門医が在籍しておりますので、患者様の検査結果や症状に合わせ、最適な薬の処方や治療方法の提案をさせていただきます。気になる症状がございましたら是非一度ご相談ください。

 

長引く咳、たん、息切れ、アレルギーなどの、ご心配の場合には、呼吸器専門医・アレルギー専門医・総合内科専門医が在籍している当院にお気軽ご相談ください。

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