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肺炎について

肺炎は毎年日本人の死亡原因の上位となっており、とくに入院が必要とされる重篤な肺炎患者さんは70歳以上の高齢者が80%を占めています。日本人の高齢化に伴い、今後ますます肺炎患者さんは増加する傾向にあります。肺炎とはどのような病気なのでしょうか、また予防法や治療法など肺炎について詳しく解説していきます。

1・肺炎とは

肺は口や鼻から吸い込まれた酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出する大切な器官です。取り込まれた酸素は気管を通過し、気管支が何度も枝分かれして肺胞と呼ばれる小さな袋に辿り着きます。この肺胞は約3億個もあり、この肺胞で酸素と二酸化炭素のガス交換が行われているのです。肺炎はこの肺胞が何らかの細菌やウィルスに感染して、炎症を起こしている状態です。通常のかぜと呼ばれるものは肺に至るまでの鼻、喉、など上気道と言われる箇所が炎症を起こしているのに対し、肺炎は肺胞に炎症がみられます。肺炎患者さんの多くは高齢の方ですが、マイコプラズマ肺炎などは14歳以下の若い人がかかる肺炎として知られています。

2・肺炎の症状

肺炎によって肺のガス交換機能が阻害されることで、息苦しさ、せき、呼吸困難などの症状がおこります。高熱も肺炎の特徴的な症状です。高齢の方の場合、症状が気づきにくいことがあります。ある日突然重篤化して入院に至るケースも少なくありません。普段のかぜの症状よりも明らかに重い、症状が長引いているという場合や、いつもよりだるそうにしている、元気がない、食欲がない、などいつもとは違う変化を感じた場合には、すぐに受診することが大切です。

3・肺炎の原因

肺炎は肺炎球菌、インフルエンザ、コロナウィルス、など様々な細菌やウィルスの感染によっておこります。特に抵抗力が落ちている時には感染しやすくなっています。抵抗力が低下して軽いかぜにかかってから肺炎になる場合も多くみられます。高齢者に多い誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は気管に食べ物や飲み物、唾液など異物が入り込み肺炎を起こします。老化や病気の後遺症によって嚥下機能が低下することによって起こる肺炎です。

4・肺炎の検査と治療

肺炎は問診、聴診、胸部エックス線検査、喀痰検査、血液検査などによって病原菌を突き止めます。その病原菌に有効な抗生物質や抗ウィルス薬を処方します。処方されたお薬を服用しても改善しない場合は肺炎の原因が複数による菌によるものであったり、肺結核など他の疾患である場合も考えられるので、すぐに再受診をしましょう。また、お薬によっては持病のお薬との併用ができないものや副作用が考えられる場合もあります。その際は主治医と相談しながらお薬を決めていきましょう。咳や痰がひどい場合には痰をきるお薬や気管支拡張薬を使い、解熱剤を使用することもあります。

熱も下がり咳や痰が引いたからといって、自己判断でお薬を中断させることはやめましょう。肺炎は治ったと思っても、体内にまだ原因菌が残っている場合があります。肺炎を再発し、その時にはそのお薬が効かなくなってしまうこともあります。処方されたお薬はきちんと飲みきることが重要です。

5・肺炎の予防

特定の肺炎にはワクチンが有効な予防手段になります。65歳以上の方は肺炎球菌ワクチンを接種しましょう。特に糖尿病や心臓病など他に疾患がある方は接種することをおすすめします。(肺炎球菌ワクチンについてはこちらもご覧ください)。また、インフルエンザ予防のために流行前に毎年インフルエンザワクチンを接種しましょう。

肺炎は体力が低下し免疫力が下がっている時に感染しやすいので、普段から健康管理には注意をしたいところです。人混みに行く時にはマスクの着用、帰ってきたら手洗いうがいを忘れずにしましょう。同じ家に高齢者が生活している場合は家族の方もインフルエンザワクチンの接種や感染対策をすることをおすすめします。

高齢者の誤嚥性肺炎は特に体力が低下していると命に関わることもあります。気管に残っている食べかすなどが細菌を繁殖させて肺炎の原因となるので、口の中を常に清潔にしておくことが大切です。歯磨き、うがいを徹底しましょう。また、飲食時や就寝時の体勢も上半身を少し上にして喉に異物が詰まらないようにするなど予防対策を取ることが重要です。

肺炎は悪化させると入院が必要になり、重篤化して命に関わることもあります。かぜかな?と思っても、症状が長引いたり、いつもと調子が違うと思った時は肺炎の疑いもありますのですぐに呼吸器専門医に受診しましょう。

 

長引く咳、たん、息切れ、アレルギーなどの、ご心配の場合には、呼吸器専門医・アレルギー専門医・総合内科専門医が在籍している当院にお気軽ご相談ください。

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