コロナ禍での花粉症対策について
2019年末から2022年まで日本はコロナ禍に見舞われました。
マスクや消毒薬の不足、ステイホーム、今までの日常生活では考えられなかった事態になり、医療に関しても多大な影響がありました。
コロナは2023年5月には5類に移行されましたが、いつまた同じような感染症が世界中に蔓延し、パンデミックが起こるか予測はできません。
コロナ禍を教訓に、今後同じような状況になった時にも焦らず、しっかりとした感染対策のために備えておくことは大切だと思います。
目次
コロナなどの感染症と花粉症との違い
熱
コロナウィルスだけでなく、インフルエンザや一般的な風邪の流行は花粉症の時期に重なることが多いです。
花粉症と感染症の大きな違いの一つは、発熱を伴うかどうかです。
花粉症でも微熱を伴う人はいますが、感染症の場合は37.5℃以上の発熱を伴います。
鼻水
サラサラとした止まらない鼻水は花粉症の特徴です。
感染症の場合の鼻水は黄色がかっていたり分泌物を含む鼻水が出ます。
のど
花粉症の場合は喉のかゆみ、イガイガが特徴です。
感染症の場合は喉が痛い、腫れているなどの症状になります。
目のかゆみ
感染症で目のかゆみが起こることはあまりありません。
特に目のかゆみや鼻水の症状だけという場合は花粉症を疑います。
花粉症とコロナや感染症の症状は見分けが難しいこともあります。
感染症によっては高熱にならない場合もあるので、自己判断せずに疑わしい場合にはすぐに受診して、適切な治療を受けましょう。
ステイホーム時に気をつけること
ステイホーム時は花粉に晒される程度は低くなりますが、感染症対策の上でも換気は必要になります。換気時に花粉が入ることを念頭に掃除はこまめにしましょう。
また、季節によってはカビが繁殖しやすい時期だったり、一日中冷暖房を付けっ放しにしている時期もあります。
花粉症の他にステイホーム時にはカビ、ハウスダスト、ペットなどのアレルギーに注意する必要があります。
エアコンのフィルターはこまめに掃除する、カビの繁殖防止のために部屋の湿気を少なくするような工夫も大切です。
またコロナ禍から空気清浄機を設置するご家庭も多くなりましたが、空気清浄機もフィルターが汚れていると、菌やカビなど部屋に撒き散らすことになります。
空気洗浄機はエアコンよりも長時間にわたって稼働させていることが多いので、フィルターや内部の汚れは思った以上に早く付きやすいため注意が必要です。
ステイホームは運動不足や人との繋がりを控えることでストレスを多大に感じることがあります。
花粉症などアレルギー疾患は体の免疫機能の働きが大きく影響しています。
ストレスによって睡眠不足になったり、免疫機能が低下すると、花粉症も重症化しやすくなります。
また、ステイホーム時には食事や飲酒の量が増加するとも言われています。
そこに運動不足が加わると生活習慣病予備軍にもなりやすいので、意識して体を動かすなどストレスがたまらないようにしましょう。
感染症が蔓延した時に備えること
コロナの蔓延時にインフルエンザや風邪の患者さんが減少した要因には、マスクの着用、手洗いうがい、アルコール除菌が徹底されたことが関係していると言われています。
特にマスクの着用は花粉の時期には欠かせません。
花粉によって顔や目などに触れることを防ぐためにもメガネやゴーグルの着用も大事です。感染症は顔や目の粘膜をこする行為によっても感染します。
花粉症対策のマスク、手洗いうがい、帰宅した際の洗顔やシャワーは感染症対策にも繋がります。
また、花粉の時期だけでなく常にマスクや除菌グッズはある程度常備しておくと良いと思います。
花粉症でも感染症でもくしゃみや鼻水は出ます。
感染症蔓延時は電車や外出先でくしゃみが出ると気まずいと感じてしまいます。
すでに花粉症がわかっている方は花粉の飛散する前からお薬を飲んで症状を軽くしておくことや、舌下免疫療法などの花粉症の治療を積極的にしておくことをおすすめします。
長引く咳、たん、息切れ、アレルギーなどの、ご心配の場合には、呼吸器専門医・アレルギー専門医・総合内科専門医が在籍している当院にお気軽ご相談ください。
待ち時間状況、時間帯予約はこちら
(当日の時間帯予約のみになります。直接のご来院も可能ですが、予約優先となります。)
- 検査内容等により順番が前後する可能性がございます。恐れ入りますがご了承下さいませ。
- 1か月先までの予約をお取り頂けます(運用後変更の可能性あり)。