花粉症のQ&A
花粉症で受診された患者様から今まで多くの質問をいただきました。
花粉症は突然発症する方も多く、いざご自身が罹ってみると、お薬や普段の生活で不安に感じることも多いようです。
これまでのテレビ出演の際や医療系雑誌の取材時に聞かれた印象深い質問や、一般的に多く寄せられる質問をまとめてみました。
目次
鼻水やくしゃみ、目のかゆみがあります。何科に受診すればいいのでしょうか?
花粉症はアレルギー疾患です。一時的に鼻水やくしゃみ、目のかゆみを改善させるために耳鼻科や眼科に受診される人もいらっしゃいますが、花粉症は症状が出ている箇所だけではなく、やがて呼吸器や肺にまで影響を及ぼします。
花粉症かなと疑われた場合はアレルギー専門医、呼吸器専門医のいるクリニックに受診することをおすすめします。
今まで市販薬しか使ってこなかったのですが、病院のお薬の方がいいのでしょうか?
市販薬は様々な種類が販売されていて、一時的な症状の緩和には効果があります。
しかし薬によってはその人に副作用を及ぼすものや、必要のない成分を過剰に摂取することにもなります。
一度病院を受診し、アレルギーの状態を把握した上で適したお薬を使用することが確実で安全です。
受診の際には市販薬も持参し、服用歴など伝えましょう。
花粉症のお薬で気をつけることはなんですか?
花粉症のお薬に限らず、全てのお薬は用法、用量を守ることです。
また、同じお薬であっても服用方法は個々人の症状によって異なります。
必ず医師と相談の上服用することが大事です。
花粉の時期は一般的な風邪も流行することが多いので、風邪薬を併用することもあると思いますが、その際には服用しているお薬を必ず医師に伝える必要があります。
すでに花粉症になっている方は花粉が飛散し始める2ヶ月前くらいからお薬を飲み始めることで症状を軽減させることができます。
スギ花粉以外の花粉症も心配なのですが、検査を希望しても良いのでしょうか?
アレルギー検査はとても重要です。花粉の時期に他のアレルギーを持っている方は酷くなる傾向にあります。
スギの花粉だけでなく、その他の花粉、ダニやハウスダスト、犬、猫など出来るだけ多くの項目を調べてご自身が何のアレルギーに気をつけなければならないのか確認しましょう。
家族がみんな花粉症です。花粉症は遺伝するのでしょうか?
花粉症をはじめとするアレルギーは遺伝的要因もあります。
ですが該当するアレルギーにどれくらい晒されているか、環境によっても大きく変わってきます。
アレルギーは遺伝的要因と環境要因は半々だと言われています。
たとえ家族の皆さんが花粉症であっても、環境によっては発症しないこともあります。
花粉の時期はコンタクトをしない方がいいですか?
花粉が目の粘膜につくと痒くなり、つい目をこすってしまいますよね。
眼がすでに重度に炎症を起こしている場合は避けた方が良いでしょう。
使用する目薬がコンタクト装着時にも使用可能かどうかの確認も必要です。
痒くて目をかいてしまった時に、コンタクトを使用していると眼球など余計に傷を付けることになるので、できればメガネの方が安心だと思います。
コンタクトを使用している時も、ゴーグルや伊達メガネなどで花粉をガードすることをおすすめします。
花粉の時期のファンデーションやお化粧はどうすれば良いのでしょうか?
花粉の時期のお化粧の質問は女性に多く聞かれます。
まず、花粉の時期に気をつけたいことは乾燥です。
乾燥がかゆみや肌荒れを酷くするので、保湿は十分にしたいところです。
花粉や紫外線をガードする意味でもファンデーションや日焼け止め、下地クリームは上手に活用しましょう。
最近では花粉をガードする商品も多く販売されているので取り入れてみるのもいいでしょう。
生理痛の時に市販薬を飲んでいますが、花粉症のお薬を併用しても大丈夫ですか?
生理痛の市販薬と花粉症のお薬との併用は問題ないことが多いです。
ただし、どなたにも全く副作用がでないとは言い切れません。
特に生理時は体調も敏感になっているため、気分が悪くなったり何かしらの異常が見られることもあります。
その場合はすぐに使用しているお薬を持参して医師と相談の上、使用するお薬を決めていきましょう。
長引く咳、たん、息切れ、アレルギーなどの、ご心配の場合には、呼吸器専門医・アレルギー専門医・総合内科専門医が在籍している当院にお気軽ご相談ください。
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