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健康診断で異常が出たら?

1・健康診断の目的は?

日本人の平均寿命が長い理由は医療水準の高さにあると言われています。特に医療技術、検査診断技術の向上が病気の早期発見、早期治療に繋がっています。このような技術的な発展に加え、健康診断の浸透も長寿の理由にあげられます。
健康診断はがんや病気の発見に注視されがちですが、実は加齢とともに低下する身体機能の低下、個人の体質の把握、生活習慣病の危険性など特定の病気の発見だけではなく、将来的にかかる可能性のある病気の予防のためにとても重要なのです。「お腹が痛い」「発熱がある」「調子が悪い」など具体的な身体的症状が出てからでは手遅れになる病気もあります。また、糖尿病は初期症状がほとんどなく静かに進行していく病気です。これらの病気に対していち早く対処できるためには定期的な健康診断は欠かせないのです。

2・健康診断の主な項目

一般的な健康診断の項目は以下のものになります。

  • 問診(既往歴や症状の有無、生活習慣、気になることなど)
  • 身長・体重測定
  • 聴覚検査
  • 視力検査
  • 血圧測定
  • 尿検査
  • 血液検査
  • 胸部X線検査
  • 心電図

人間ドックになると、上記の項目に加え、消化器官検査や婦人科検診、脳ドックなどオプションも加えてさらに細かく検査していきます。また、40歳以上、50歳以上を対象として市区町村で実施される胃がん健診、大腸がん検診、乳がん健診など、各種がん健診もあります。

3・健康診断で異常が出たら?

健診結果は6段階に区分されます(医療機関によっては4段階、5段階のところもあります)。

1段階・・・異常なし
2段階・・・基準値をわずかに外れてはいますが問題にはならない程度
3段階・・・日常生活で注意が必要とされ、経過観察が必要
4段階・・・再検査、精密検査の必要がある要精検
5段階・・・治療が必要な要治療
6段階・・・治療中

4段階になると確実に検査に行かれる方が多いのですが、3段階の人がそのまま放置していることがとても多いのです。確かに、基準値はあくまでも目安ですので、時間帯や生活習慣によって数値が一定しないことも多いのですが、そのまま数値の異常を放置しておくのではなく、定期的に測定し、ご自身の平均値を把握することが大切です。
3段階になった時点で、専門医のいるクリニックに相談することをお勧めします。総合内科専門医が在籍しているクリニックですと、検査結果を参考に身体全体を総括して診ていくことができます。昨今増加傾向にある花粉症、喘息などのアレルギー疾患や生活習慣病予備軍の治療は、特に専門医の指導のもとに行われないと、無駄なお薬の使用や効果のない治療を繰り返すことにもなりかねません。

4・有意義な健康診断にするために

毎年健康診断だけ、決まった医療機関に行き、普段の内科は近くのクリニックで済ませている人も多いと思います。もちろん、それでも健康診断を受ける意味はあるのですが、定期的な健康診断をより有意義なものにするためには、総合内科専門医や呼吸器専門医、アレルギー専門医など専門医が在籍しているかかりつけ医となるクリニックや病院を選ぶとよいでしょう。
主治医は常にその患者様がどのような既往歴があり、どのようなお薬を使用してきたか、また生活習慣に関しても把握しています。そのため健康診断の数値に異常が見られた場合にも、なぜそのような数値になったのか、身体にどんな異変が起こっている可能性があるか、必要な検査は何か、などより詳しく、早期に知ることができるのです。また、明らかな異常ではなくとも、気になることがあった場合にも、すぐに相談できるのは安心できます。
定期健康診断を受けて終わり、ではなく、その結果をもとにご自身の健康を維持するためにも何が必要なのか、注意すべきことは何か、信頼できる専門医を見つけて健康診断をより有意義なものにしましょう。
 

当院では総合内科専門医・呼吸器専門医・アレルギー専門医が在籍しており、定期健康診断も行なっております。すでに他院で健診されて気になることがある方もこれから健康診断をどこで受けようか迷っていらっしゃる方もお気軽にご来院ください。

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